• HOME
  • 理想建築研究所 第1回 未来建築の昔と今

2007年11月16日

アキラ研究員(営業部長 業界情報通)、ユーカ研究員(秘書室長 趣味は買物)、ヒライ研究員(一級建築士なったばっかり)、リエ研究員(セクシー見習 現場監督志望)

第1回 未来建築の昔と今

「幼い頃に思い描いていたロマンとファンタジーあふれる建築物を創りたい!」
そんな熱い想いを胸に、建築・土木の世界に足を踏み入れた4人の研究員。
壮大な夢を現実に変え、“未来に残るランドマーク建設”を実現するべく、各界のスペシャリストのスカウトに乗り出した──。

アキラ定例会議はじめまーす、今日の議題は“未来建築の昔と今”です
リエはいはーい!さっき資料室でこんなの見つけちゃいました。50年代に書かれた“これからの日本”のイラストです!
ヒライおー、いいねー。おもしろいね。昔はこんなこと考えてたんだ

【画集 これからの日本(2) 東京の玄関口 小松崎茂(絵)】これは、こんど国鉄が、東京駅の八重洲口に新しく作ろうと計画している、大東京駅の絵です。いままでの東京駅は、大正三年にたてられたもので、あの赤れんがのルネッサンス式の建築は、東洋一の停車場といわれていたのですが、こんどの建物は、日本ではじめての十二階だての近代式の設計で、見るからにスマートな感じのする建物です。この工事の費用は、やく十億円、できあがったあかつきには、日本の首都大東京の玄関口にふさわしい、りっぱな建物になるでしょう。

アキラ東京駅はほぼ計画通りの風景になったってことだな
ヒライこの絵から56年。八重洲口の再開発も順調に進んでますね
アキラサウスタワーが無事竣工。ノースタワーのII期工事、グランルーフ等中央部分も含めるとグランドオープンは2013年の予定らしいな
リエあと6年かぁ。私はギリギリ20代だわ(笑)
ユーカ…はいはい。そういえば、再開発の総事業費は1300億円。56年前の総工費は10億円っていうのもスゴイですけど、今回はその100倍以上ですよ
アキラそこで“自分たちの力でこんな夢とロマンあふれる建物造りたい”という我が研究所の本題に戻るわけだが。所内唯一の一級建築士・ヒライ研究員!ぜひ、頑張ってくれたまえ
ヒライえ、いや、オレ、去年資格取ったばっかだし、無理ッスよ
リエ何言ってるんですかー、ヒライさんが出来ないなら誰がやるんですか〜?
アキラそうそう
ヒライ……じゃ、まぁ出来る範囲でやりますよ。…って何話したらイイんですか?
アキラん〜、具体的に、となると何だろうね?
ヒライいや、ボクに聞かれても…、えー、あー、では…
リエねー!それよりコレ見てくださいよ!これ!
ヒライ…それより扱いかよ…リエ研究員(涙)

【画集 これからの日本(9) 空中列車 小松崎茂(絵)】二十世紀は、スピードの時代です。時速千キロの飛行機が、大空をとびまわっている今日では、市内を走る電車やバスはいかにも、のろのろはしっています。そこで、考えられたのが空中列車です。地上のようにゴー・ストップもないし、都会の大空を、鉄骨の架線をつくって、時速二百キロのスピードで走ろうという計画です。この絵は、東京の都心有楽町付近を走る、未来の空中列車です。わたしたちも早くこんなすばらしい空中列車に乗りたいものですね。

ユーカ何コレすごーい!プロペラ付きの電車?モノレール?
ヒライ懸垂式モノレールっすね
リエ懸垂式って、そんな名前があるんですね。さすがー
アキラ空中列車は、時速200キロ。いわば空を走る新幹線か
ユーカもし実現していたら、朝は空でも大ラッシュになってそう
アキラスピード出す為にプロペラを付けるって発想は面白いな
ユーカコレって作れないんですかねぇ?ヒライ研究員
ヒライいや、ボク建築士なんで、電車とかの事は分かんないですよ
リエそうなんですかー?懸垂式とか知ってるのに?ヒライさん、つかえなぃ〜!
ヒライ…………。もういいッスよ。次行きましょう。…で、こっちの絵は何ですか?

【画集 これからの日本(8) 地熱発電所 小松崎茂(絵)】日本は世界でも有名な火山国で、今もたくさんの活火山がさかんに活動しています。火山から、もうもうとたちのぼるあの噴煙は、じっさいは、地中の熔岩に熱せられた過熱蒸気なのですが、この力を利用して、さいきん、九州の別府温泉に試験的は地熱発電所がつくられました。大自然が生みだすこの蒸気を使えば、火力発電に使う石炭はいっさいいらず、電気は地球のあるかぎり生みだされるわけです。この別府温泉の試験が成功すれば、日本ほ火山地帯のそこここに、この絵のような巨大な冷却塔をそなえた地熱発電所がいくつもみられるようになるでしょう。

ユーカ地熱発電所だそうですよ、火山のエネルギーを使って発電するって書いてあります
アキラこの時代からすでに石油に代わるエネルギーの模索は始まってたんだな
ユーカでも何だかスッゴクのどかな風景ね
リエですね〜、ハイキングとか行きたくなりますね♪
アキラハイハイ、ハイキングは各自勝手に行ってくださーい。…と、実際さー、こんな施設ってあんのかね?
ヒライありますよ。アキラ研究員が言ってた様に石油に代わるエネルギーとして見直されてますよ
アキラって事は今稼働している施設があるんだ!
ヒライですね。実用化されたのが66年で、今は全国に約20カ所ほど有るみたいですよ。
リエこの絵を見てたら、思い出した。話はいきなり飛びますけど、16〜17世紀のインドでは、階段式の井戸があったらしいですよ
ヒライほう!それはスゴイな
リエスゴイのは、それだけじゃないんですってば。その井戸を3次元CADで再現した設計者が日本にいるというウワサなんです!
ヒライそういう人なら“ロマンとファンタジーあふれる建物をつくる”という俺らの理念に賛同してもらえそうじゃね?しかし、どうやって探し出しますかね
ユーカ3次元CADといえば、グラフィソフトジャパンって会社が有名だけど。ここに聞いたら、何か手掛かりがつかめるかも
アキラそれじゃ“謎の設計者”をスカウトすべく、グラフィソフト社にアポ入れるってことでOK!?他に面白そうな話も聞けそうだし
全員は〜い♪

※記事中のデータ、人物の所属・役職は掲載当時のものです。

第2回 グラフィソフトジャパン訪問 »

建設WALKERエージェント─建設業界、一人で迷っている人へ─専任アドバイザーが転職活動を徹底支援!サイト掲載前の非公開求人情報も豊富です!