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「働く」建設WALKER×日刊建設工業新聞社

2014年06月27日

株式会社日新 代表取締役社長

角田 充広

電力関連施設の杭・基礎専門工事会社の(株)日新(東京都杉並区、角田充広社長)。1983年の創業以来、無事故無災害を続けており、元請けの大手電気工事会社からの信頼も厚い。だが、東日本大震災後は首都圏の電力工事が減少。新しい領域を開拓しようと、創業30周年を迎えた昨年、東北支店を開設。角田社長に、自社の特徴や今後の展望などを聞いた。
取材・構成/日刊建設工業新聞

創業来の無事故無災害!安全へのこだわりと施工力の高さで顧客の信頼を獲得

「震災以降、首都圏での新規発注件数は減少傾向にありますが、これまでの信頼と施工実績が評価され、必要な受注量は確保しています」と角田社長はいまの事業環境を説明する。

発注者、元請けからの信頼の拠り所となっているのが、安全、品質へのこだわり。発変電所、幹線鉄塔、メガソーラー発電所など電気を扱う工事は感電の危険と背中合わせで、高度な安全対策が要求される。
「30年以上にわたる無事故無災害の継続と施工力、品質の高さは、当社の誇り」と自負する。

社員数十数人の小規模な会社ながら、過去には大間幹線新設工事1〜4工区(青森県)、台風で倒壊した香取線鉄塔の復旧工事(茨城県)など重要度の高い工事を手がけた経験もある。
「杭は地中に埋められ目に触れることはありませんが、その上に鉄塔や発電所が建てられるのを見ると、それを支えているのが当社が施工した基礎なんだと充実感に満たされます。そして元請けから感謝されるのが何よりもうれしく、安全表彰を受ければ、さらに喜びも倍増します」。

新分野に挑戦しながら、社会とともに成長する企業を目指す

いま建設業界は労務・資材不足が問題になるほど、工事量が増えている。
「長期的な売り上げや会社規模の目標は示していませんが、東北地域の復興、2020年の東京オリンピックの開催など時代の流れの中で、様々な分野への進出にもチャレンジしたいと考えています」

新たな挑戦を見据え適宜増員を実施。昨年から新卒採用も始めた。「会社の未来を担ってほしいという願いで幹部候補として採用しています。当社のスローガンは全員経営。ビジョンの策定など今後の方針を決める際には、若い世代の意見を積極的に取り入れたい」

角田社長が、創業者から会社を引き継いだのが2007年。「社長にとって一番大切なのは、社員とその家族の生活を守ること。平凡かもしれないけれど、この先も社員がライフラインを守るという使命感や誇り、やりがいを持って働き、安定した生活を送り続けられるよう社会とともに堅実に成長する会社づくりを目指しています」。

【取材後記】
発電所や送電線鉄塔などの基礎工事を通して、電力の安定供給に貢献している日新。新設だけでなく老朽化した鉄塔の建て替えや既存施設の耐震対策などの基礎工事でも、自社の強みを発揮している。建設業界はいま、東北復興、国土強靱化対策、東京オリンピックなどで久しぶりに活気を取り戻しつつある。若い角田社長率いる同社が、今後、どんな挑戦をしていくのか注目したい。

[了]

(株)日新では、「各種杭打工事・地盤改良工事の土木施工管理技術者 (転勤はありません)」の中途採用を行っています。

本社:東京都杉並区高円寺北3−40−10 グレイスビル
支社:東北支店(宮城県多賀城市桜木3-3-50)
設立:1984年9月30日
資本金:2000万円
代表取締役:角田 充広
従業員数:13名(2013年12月31日現在)
事業内容:各種杭打ち工事、地盤改良工事、排水工事、その他土木工事

角田 充広(つのだ・みつひろ)
1969年3月11日生まれ。
1991年3月 城西大学経済学部卒業
1994年3月 (株)日新入社
2007年10月 代表取締役就任

※記事中のデータ、人物の所属・役職は掲載当時のものです。

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