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「働く」建設WALKER×日刊建設工業新聞社

2013年08月30日

株式会社安藤大理石 副社長

石橋 重之

天然石材の施工・販売の大手の一角を占める(株)安藤大理石(東京都品川区、三和三郎社長)。 創業は1893(明治26年)までさかのぼり、今年で120年になる老舗だ。 欧州、中国、北南米、アフリカなど世界各地から良質の材料を輸入し、建築や都市の様々なシーンに最適な石材を供給している。 このうち中国は材料輸入だけでなく、市場への本格参入を図るため、同業に先駆けて合弁会社を設立。 現在、上海、厦門などの合弁会社を核に現地プロジェクトの石工事施工、日本向け製品の加工、輸出などで業容を拡大している。 石橋重之副社長に同社の特色や事業状況などについて聞いた。
取材・構成/日刊建設工業新聞

天然石材の原石切断・加工から設計・施工まで手掛ける

「当社は、岐阜県大垣市に、原石切断から製品加工までを一貫で行う工場を保有しており、現場での変更や竣工間際の緊急作業への対応が可能です。また大理石仕上に代表される寸法精度以外の感性が要求される色調、柄合わせなどの技術力に優れ、建築主や建築家、建設会社から高く評価されています」と石橋副社長は、自社の強みを説明する。

実際、天然石の模様が建物のデザインと調和し、お客さまから喜ばれると、大いに自負心が満たされるという。

“協力会”を設け、職人の確保・定着を図る

日々の業務は、「受注価格は厳しいものの、都内の工事量はかなり回復基調にあり、非常に多忙」と石橋副社長。こうした中で、頭を悩ませているのが職人の手配だ。

「人手不足は、石材業界に限らず建設業全体の問題だと思います。年間1000件以上の現場を抱えている当社は、希人会という協力会を設けて横のつながり、協力体制を維持し、職人の安定的な確保や定着を図っていますが、少子高齢化が進む今後を考えると、もっと若手が積極的に入職する意欲を持てる産業とするよう、業界をあげて考えなければなりません」と指摘する。

特に震災後は、復興工事の増加で型枠大工や鉄筋工が不足。これを受け、PC部材の需要が急増している。同社も、今年5月にPC部門を立ち上げ、石打ち込みを中心としたPCカーテンウォールの供給に本格的に乗り出した。

中国にも工場を設立し、製品力を強化

PC部材の製造拠点となるのが、中国の合弁会社の一つ「高時(厦門)石業有限公司」(高時石材)が設立した泉州高時新型建材有限公司。

つい先日も自ら、仕様にあわせた加工の確認のため現地の工場に出向いた。「石材は、時をへるにつれ新たな風合いや気品を醸し、ガラスファサードのように定期的な清掃も不要な環境配慮型の建材です。世界にはまだ知らない石材や建築への適用方法があります。これからも、そうした新しい石材や丁場(石材切出場)の開拓、石材仕上げの開発に取り組み、石材建築の有用性をさらにPRしていきたい」と石橋副社長は次なる展開を口にする。

【取材後記】
内装や外装が壁画のように見える建物。 あるいは、同一色に統一されている建物。 同種の色や柄の石をあわせて工場で切断、加工し、各部材を設計図通りに現場で施工すると、天然石の素材感を生かしたデザインができあがる。 色調や柄あわせで、それぞれの建物にふさわしい印象をつくり出すのが、石材のプロの技。 今回、石橋副社長の取材を通し、石材建築の見方を学ばせていただいた。

[了]

本社所在地:東京都品川区南大井6-24-10 カドヤビル3F
創業:1893年
設立:1984年
資本金:2000万円
代表:代表取締役 三和 三郎
事業内容:建築用内外装用石材、外構他石材に関するトータルエンジニアリング(設計・施工・販売等)

石橋 重之(いしばし・しげゆき)
1955年 10月(宮城県)生まれ/早稲田大学専門学校 建築科卒業
2003年 安藤大理石 東北営業所 所長
2005年 同社取締役所長
2007年 同社常務取締役
2011年 同社取締役副社長

※記事中のデータ、人物の所属・役職は掲載当時のものです。

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本社工場ショールーム

本社工場外観

敷き並べ検査A

敷き並べ検査B

敷き並べ検査C
※工場での敷き並べ検査の様子(A〜C)。製品を製作後に敷き並べを行ない、色・柄を検査する。