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「働く」建設WALKER×日刊建設工業新聞社

2013年01月25日

不二建設株式会社 建築二部 所長

小山内 尚

昼夜を問わず、多くの人々でにぎわう東京の繁華街・赤坂。 その一角でシティーホテルの新築工事が不二建設株式会社(東京都港区、米川忠男社長)で進められている。 工事名称は『(仮称)赤坂3丁目ホテル新築工事』。 建築主は不動産、遊技、外食、ホテルなど幅広い事業を手がける株式会社ヤナガワ(東京都台東区、梁川俊雄社長)の関連会社の株式会社インスパイアで、設計・監理は株式会社プロスパーデザイン(東京都中央区、竹下孝司社長)が担当している。 現場所長の小山内尚氏に、同工事の概要や仕事に対する思いを聞いた。
取材・構成/日刊建設工業新聞

これまでの経験を肥やしに、初のホテル工事に挑む

建物は、地下1階地上14階建ての高層棟と、地上5階建ての低層棟の2棟で構成され、構造は地下部分がRC(鉄筋コンクリート)造、地上部が鉄骨造。不二建設は数年来、ヤナガワが首都圏に保有する各種施設の改修工事などを手がけており、その実績が評価され今回の受注に結びついた。

最近は集合住宅を中心にオフィス、店舗の工事が多かった不二建設にとって久々のホテル工事となる。所長として現場を預かる小山内氏にとってもホテル工事は初めてだ。

「集合住宅と当ホテルの違いは構造。気密性の高いRC造が主体の集合住宅と比べ、鉄骨の周りにカーテンウォールやアスロックパネルを設置し、シーリングのみで止水する納まりのため、止水対策が非常に重要となります。

外壁のすき間からの漏水防止、万が一シーリングから雨水が浸入した際の2・3次防水の検討やシーリング材の経年劣化に対する対策などを考慮する必要があります」と施工上の一つの留意点を説明する。

現在、鉄骨が立ち上がったところで、進ちょく率は約30%。2月中旬から内外装工事に入り、7月末の工事完了が予定されている。

入社から20年以上。現場一筋にスキルを磨く

小山内氏は、1991年に青森から上京し、不二建設に入社した。当時は、小山内氏の母校の青森県立青森工業高校建築科から毎年新入社員を採用しており、先輩がいたことも同社に就職する理由の一つだった。30歳代初めに所長となり、いまの現場が8物件目。

「時代とともに仕様が変わり、要求事項も増え、コスト的にも厳しい工事受注が続いています。そんな状況下でも、自分の判断で施工管理を行い、利益を確保し、お客さまが満足し、アフタークレームのない高級品質な商品(建物)を創造するのが現場所長の役割です」。

達成感、充実感は、いつの時代も変わらない

「自信と情熱を持って仕事に取り組み、建物が完成してお客さまに喜んでいただいた時の達成感や充実感は何物にも代え難いものです。若いころは辞めたいと考えることもありましたが、退職したら再就職は難しいと自らに言い聞かせ、一生を投じようと現在まできました。

いまでも、苦労は多いけれど、自分のこだわりや思いを形にできる楽しい仕事は、ほかにはないと思っています。若い現場所員にもその楽しさが伝わるよう、明るく、楽しく、元気良く≠モットーにこれからも仕事に打ち込んでいきます」と小山内氏は自身の経験をもとに建設業の魅力を話す。

【取材後記】
1946年、東畑建築事務所から施工会社として独立した不二建設。 以来、建築という源流を大切にしながら、一流の品位、最高の技術、誠実の実践を社訓に時代の要請に応えた事業を展開している。 そんな企業精神を貫くかのような小山内所長の建物づくりに対する熱意やこだわりは、同社の次代を担う社員の模範となるに違いない。

[了]

本社所在地:東京都港区芝3丁目5番5号 芝公園ビル
創業:1946年
資本金:2億円
代表:代表取締役社長 米川忠男
事業内容:総合建設業/宅地建物取引業

小山内 尚(おさない・たかし)
1991年 青森県立青森工業高等学校建築科卒、不二建設入社
【主要工事経歴】
レザーロ御茶ノ水壱番館(2006年2月竣工)
レザーロ御茶ノ水弐番館(2006年3月竣工)
ブライトヒルズ(2007年11月竣工)
グランプレシア(2009年3月竣工)
ウェリス目黒大岡山(2010年3月竣工)
オーベル赤羽ヒルズ(2012年3月竣工)

※記事中のデータ、人物の所属・役職は掲載当時のものです。

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グランプレシア(東京都足立区)/これまでに所長として工事を担当した代表作品

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鉄骨が立ち上がった現在の現場の様子/現在建設中のホテル工事(東京都港区)

「真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり」現場事務所に張られた小山内所長自身の心構え