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「働く」建設WALKER×日刊建設工業新聞社

2010年3月26日

東鉄工業株式会社 管理本部人事部

浅場 澄

鉄道関連工事の専門技術をコア・コンピタンスに、土木、建築分野で独自の地歩を築いている東鉄工業株式会社。JR東日本関連の仕事は安定し、今後も管内の維持保全、安全強化に対する投資が見込まれていることから、人材育成、技術継承に力を入れている。同社・管理本部人事部次長の浅場澄氏に、景気に左右されない同社の強み、採用方針、求める能力などについて伺った。
取材・構成/日刊建設工業新聞

同規模の建設会社が採用を控えている中で、中途を積極的に採用されているようですが、その理由は。

公共工事は年々減少し、民間分譲マンション建設の受注も昨年以降落ち込んでいるものの、当社の主要な事業基盤であるJR東日本の工事は堅調です。

特にJR東日本は、軌道のメンテナンス、構造物の耐震補強、ホームの事故対策、駅舎のリニューアルなどの工事を積極的に行っています。当社は、これらの防災、安全対策、維持補修の分野に対して古くから注力してきた分野で、最大の強みでもあります。

最近、RCユニット工法による既設橋脚の耐震補強や、駅ホームの安全性を高めるための可動式ホーム柵の設置工事などに力を入れるとともに、常磐線利根川橋梁の架け替え、JR高崎駅に隣接するホテルの全面改修など大規模工事も相次いで受注し、現場経験が豊富な有資格者、即戦力が必要となってきました。

そこで本年度から、キャリア採用に本腰を入れています。土木系技術者を中心に年間37人の採用を計画し、これまでに19人が入社しています。来年度も引き続き、積極的にキャリア採用を行っていく予定です。

新卒の採用状況と求める人材像は。

バランスのとれた年齢構成を維持し、将来にわたって技術継承が順調に進められるよう、毎年一定数を確保していきます。

昨年の4月入社が59人で、今年の4月入社は69人の見込みです。来年も55人程度の採用を計画しています。割合は技術系9、事務系1で、うち技術系は7割強が土木系、残りが建築系です。

求める人材像は“仕事に対する情熱”、“自ら考えて行動するバイタリティー”、“チームワークを大切にできる豊かな人間性”の三つを備え、“東鉄工業の未来を創り上げるのは自分だ”という強い意志を持った人材を求めています。

一方、人材に向け、自社をどうPRしていますか。

JR東日本のパートナー会社であり、鉄道関連工事の業界トップクラスの経験を有していることや、実力次第では30代半ばでも所長として現場を任されるようになるなど、能力、やる気を発揮しやすい会社という点を強調しています。

人事部に配属されて2年目ですが、今期の会社説明会の出席者は前期をさらに上回っており、世の中が採用を控えている時期だからこそ、優秀な人材を採用できるチャンスだと考えています。

人材教育、技術継承の取り組みは。

2008年4月に東鉄技術学園(東京都江戸川区)を設置しました。そこでは、理論から徹底的に学べるように経験豊富なベテランの専任講師が年次、能力に応じてきめ細かな技術的な指導を行い、状況の変化やリスク対応できる技術者を育成しています。

また団塊世代の退職に伴う現場でのOJT不足を補う効果があり、実際に工事の品質、安全の向上に大いに役立っています。

【取材後記】
「鉄道」を軸に線路、土木、建築、環境の四つの事業を展開。それぞれの事業が相互に補完し合い、安定した受注を確保している。鉄道網の充実、安全強化、環境対策などへの投資はさらに増える模様で、今後の需要に対応して人材の採用・育成、技術の継承にも注力する。鉄道関連工事のリーディングカンパニーにふさわしい魅力を備え、働きがいのある会社であることは間違いない。

[了]

東鉄工業 株式会社
本社所在地:東京都新宿区信濃町34 JR信濃町ビル4階
設立:1943年7月7日
資本金:28億1,000万円(2009年3月31日現在)
売上高:895億5100万円(連結)/874億3500万円(単体)(2009年3月期実績)
上場市場:東京証券取引所市場第1部
代表者:代表取締役 社長 小倉雅彦
従業員数:1,598名(連結)/1,523名(単体)(2009年3月31日現在)
企業ホームページ:http://www.totetsu.co.jp/

浅場澄(あさば・とおる)
1970年12月16日 神奈川県生まれ
1994年3月 東京経済大学 経営学部卒業
1994年4月 東鉄工業株式会社 入社 東京建築支店 総務部
2002年3月 本社 管理本部システム部
2008年10月 本社 管理本部人事部に配属。現在にいたる

※記事中のデータ、人物の所属・役職は掲載当時のものです。

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東鉄技術学園での研修風景
軌道の点検についてベテラン技術者が指導