建築系CADオペレーター必見！
設計・図面に関わる基本用語ガイド
1. 平面図（へいめんず）
建物を真上から見た図面。部屋の配置、壁、窓、ドアなどの位置を示します。CADで最もよく扱う図面の一つです。
2. 立面図（りつめんず）
建物を正面や側面から見た図面。外観や高さ関係を確認するために使います。
3. 断面図（だんめんず）
建物を垂直に切った状態を表す図面。天井高や床構造、梁の位置などを把握できます。
4. スケール（縮尺）
図面の縮尺を示すもの。例えば「1/100」は実際の寸法を100分の1に縮小して描いていることを意味します。
5. 寸法線
図面上で寸法を示す線。CADでは寸法スタイルの設定が重要です。
6. 通り芯（とおりしん）
建物の基準となる線。柱や壁の位置を決めるために使います。図面上では「A通り」「1通り」などで表記。
7. レイヤー
CADで図面を管理するための層。壁、寸法、文字などをレイヤーごとに分けることで編集が容易になります。
8. ハッチング
断面や仕上げを表す模様。コンクリートや木材など、材料を区別するために使います。
9. 意匠図
建物のデザインや仕上げを示す図面。CADオペレーターは意匠図をもとに詳細図を作成することが多いです。
10. 構造図
建物の骨組みを示す図面。梁や柱、基礎の位置が記載されています。
CADオペレーターが押さえるべきポイント
- 図面の読み取り力: 設計者の意図を理解するために、平面図・立面図・断面図の関係を把握することが重要です。
- 記号の意味を理解する: 建築図面には、ドア、窓、設備などを表す記号が多数あります。JIS規格や社内基準を確認しましょう。
- 寸法精度の管理: CADでの寸法入力は、施工精度に直結します。誤差を防ぐため、スナップやグリッドを活用しましょう。
よく使う追加用語（初心者向け）
- GL（グランドライン）: 地盤面の高さを示す基準。
- FL（フロアライン）: 床の高さを示す基準。
- 梁（はり）: 水平に架ける構造材。
- 柱（はしら）: 垂直方向の構造材。
- 仕上げ表: 壁や床の仕上げ材を一覧にした表。
まとめ
CADオペレーターは「図面を描く人」ではなく、「設計情報を正確に表現する人」です。基本用語を理解することで、設計者とのコミュニケーションがスムーズになり、図面の品質も向上します。今回紹介した用語は、建築図面の基礎を押さえる第一歩。ぜひ日常業務で活用してください。
